免税事業者等からの仕入れに係る経過措置の消費税を利用して仕訳を行うと、端数処理が切り捨てではなく四捨五入となり消費税の金額が合いません。どのように計算されていますか。
免税事業者等からの仕入れに係る経過措置の消費税例
(QD:課税仕入10%(共通・控除80%)、QE:課税仕入8%(軽・共通・控除80%) 等)
計算方法は、「前準備」ー「会社(法人)基本情報の登録」の[インボイス情報]タブの
免税事業者等からの課税仕入れの経理方法によって異なります。なお、計算結果の円未満を端数処理します。
■[入力時に自動計算]の場合
<内税自動計算>
入力金額 × (税率*100) / ((税率 + 1)×100) × インボイス経過措置控除率
<外税自動計算>
入力金額 × (税率 × インボイス経過措置控除率) / (税率 + 1 - 税率 × インボイス経過措置控除率)
■[手動で調整]の場合
※取引時は消費税率どおりの仮払消費税等を計上し、控除できない分を決算整理仕訳などで雑損失等に振り替える方法です。
<内税自動計算>
入力金額 × (税率 × 100) / ((税率 + 1) × 100)
<外税自動計算>
入力金額 × 税率
【注記】
税区分QDを上記計算式に当てはめると、「税率」に10%の0.1、「インボイス経過措置控除率」は80%の0.8を想定しています。
【補足】
消費税の端数処理方法(切り捨て、切り上げ、四捨五入)は、「前準備」-「会社(法人)基本情報」の[消費税情報]タブで設定します。初期値は「切り捨て」です。
また、勘定科目や補助科目ごとに個別に設定することも可能です。
その場合、補助科目 → 勘定科目 → 会社基本情報 の優先順位で行われます。
つまり補助科目に設定があればそれが適用され、なければ勘定科目の設定が、それもなければ会社基本情報の設定が適用されます。
(公益・社会福祉法人会計では小・中科目→主科目→法人基本情報 の優先順位)